光回線をv6プラスに変えたら接続が遅くなった
公開:2018年04月29日(最終更新:2021年11月19日)
巷で話題の新しい光の接続方式『V6プラス』仕様書のよると混雑した道を通らずに進める高速道路が出来たようなイメージで、そのルートを使えば遅かった光通信が早くなる!
詳しいことはわかりませんがそんな感じです。というわけでドコモ光の更新月が来たので、値段とか色々考えて新しい光の会社に移動することにしました。移動したのはこちらのGMOとくとくBBのauひかり。
携帯とセットで使えば4000円程度になるので超安くなります。しかも50000円のキャッシュバック! これで速度までアップするとなったら、最高ですよね! 安くなってお金もらって速度アップ! 素晴らしい! どれだけ早くなるのか楽しみ♪
しかし! 実際に使って見ると……あれ? 超遅くない?
V6プラスは遅い!
巷では早くなった! 早くなったと歓喜の声がたくさん上がっています。確かに速度だけ見ればウソみたいに早いです。確かにいくつかの通信速度を計測できるサイトで計測しましたが驚くべき数字が出ています。
どちらも300Mを超えていて、ビックリ数値。ちなみに今までは50M程度でしたので6倍以上の速さになっています。auひかり恐るべし……しかし、この数値は罠です。
ハッキリ言うと、今までの50Mだった頃の方が圧倒的に早く感じます。数値は圧倒的にauひかりなのに、今までのドコモ光が早く感じるってどういうことやねん! そんな疑問が浮かぶのは当然です。
実際の症状
auひかりはホームページが開く速度は圧倒的に早いです。もう一瞬で読み込めるほど早いので、速度が上がったのは確実にわかります。しかし、問題は開いた後です。
通常ホームページを開くと、左右のメニュー、フッターなどに広告が貼られています。その広告を開いているのか、ホームページを開いた後に右下のバーが『ホストを解決しています』や『ドメイン名を待機中です』などとでて固まってしまうのです。
この時間が非常に長く、ドコモ光では開く速度はゆっくりでしたが、開けばすぐに動けるのに対して、au光は開くのは早いけど、開いた後にもたついて行動が出来ないのです。
結果、50Mしかでていなかったドコモ光の頃の早く動けるという悲惨な状況になってしまいました。
速度が出ているだけに非常に悲しい……なんとか遅くなった原因を突き止めたい!
遅くなった原因
これは非常に簡単な問題でした。V6プラスが悪いのです。
早くなるはずのV6プラスなのですが、その仕組みに致命的な欠陥があります。なぜなら、ホームページを開いた際に高速道路であるV6プラスを使うか、今までの回線V4を使うのかで悩んでしまうのです。
要するに優柔不断な人が「高速で行こうか? 一般道で行こうか?」と悩んでいるのと同じです。ホームページを開く度に悩んでくれるので、その度に通信が止まり、何も考えていない遅い車に追い越されるという悲惨な状況になってしまいます。
V6プラスで繋いで、繋がらないところはV4にするなどの設定でやれば問題ないのでしょうが、まだまだV4が多く、ほとんどV6プラスでは繋がらないのでこのような問題になっているのでしょう。
まだまだ未開発の技術ですね。いちいち考え込まれて遅いなんて迷惑以外の何者でもありません。
そんなわけで、解決法をいくつか用意してみました。
1.DNSを変える
何も設定してなければ、NTTが用意したDNSに繋がります。DNSとは、ドメインネームサーバーの頭文字を取ったモノで、本来数字の塊であるホームページのアドレスをよく見た文字列(ドメイン名)に変更する機能があります。例えば、このホームページはhttps://karetch.comで繋がりますが、本来のアドレスは203.112.61.155です。
数字からkaretch.comに変更するのがDNSサーバーの役割になります。V6プラスが遅いのはこのDNSに毎回アクセスしてドメインを確認しているからだと言われています。そのため、DNSのレスポンスが少しでも良いところに頼めばイヤでも速度があがるというわけです。
オススメなのはGoogleが用意してくれる。『Google Public DNS』です。これを使うだけでかなり速度があがるようです。早速変更してみましょう。WINDOWS10版の説明になります。
ネットワークのアイコンがデスクトップにあれば右クリックして『プロパティ』を選んでください。ウィンドウが出てきたら、右のメニューにある『アダプターの設定の変更』をクリックします。
すると、パソコンをインターネット接続している回線が見つかりますので、また右クリックして『プロパティ』を選択しましょう。
その中にある『インターネット プロトコル バージョン4(TCP/IPv4)』を選び、下にあるプロパティを押します。ウィンドウが開いて、下の方に『次のDNSサーバーのアドレスを使う(E)』というのが見つかるはずです。そこに以下のように入力します。
IPv4
優先DNSサーバー:8.8.8.8
代替DNSサーバー:8.8.4.4
終わりましたら、OKをクリックします。これでv4の設定は終わりです。次はv6を設定しましょう。
今度は少し下に『インターネット プロトコル バージョン6(TCP/IPv6)』がありますのでそれを選び、下にあるプロパティを押します。ウィンドウが開いて、下の方に『次のDNSサーバーのアドレスを使う(E)』
IPv6
優先DNSサーバー:2001:4860:4860::8888
代替DNSサーバー:2001:4860:4860::8844
以上のように入力して、OKを押せば完了です。これでDNSの書き換えが完了になります。
再起動して待機中や解決していますが、時間がかからなくなるか試してみましょう!
それでも早くならないときは?
正直に話をすると、こちらの環境ではまったく早くなりませんでした。解決にも時間がかかるし、待機中も長いままです。まあ、正確に時間を計れば違うのかも知れませんが、あまり効果的と呼べるほどではありません。
これは根本から見直す必要があるなと……そんなわけでルーターの設定をいじることにしました。
ルーターをいじるには、ブラウザーのURLを入力する部分に『http://192.168.1.1』と入力することで設定画面に入ることが可能です。
※環境によっては違う場合もありますので、契約書やルーターの説明書などを見て確認してください。
開けましたら、『詳細設定』→『DNS設定』と移行してください。ちなみに打ちにあるのはNTTが用意したルーター『PR-400KI』を参考例にしています。
設定は以下のように変更します。
AAAA送信抑制エラー応答機能=『使用する』
IPv6 IPoE通信優先機能=『優先しない』
この設定を入れることで、V6プラスから調べていたモノをV4からも調べるようになり、結果として早くなります。力業的な方法ですね。
まとめ
待機中や解決中がでてくるのはDNSサーバーの問題なので、環境によっては圧倒的に早くなるという結果になるのでしょう。非常に羨ましいです。ネットを見ていると早くなったという声が数字だけのモノなのか、待機中がまったくでないのかはわかりません。
でも、もしも、今の環境で遅くてしかたないような状況なら、ぜひV6プラスの導入をお勧めします。ホームページが開く速度は驚くほど早いです。特にGoogleやyoutubeはV6に対応しているので、頭おかしいくらい早くなります。
将来的にはどこもここもV6対応になるので、そうなるとネットが非常に早くなります。今から楽しみですね。auひかりが現在工事費無料のキャンペーンをやっていますので、この機会に回線周りを見直してみてはどうでしょうか。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
なにかの役に立てれば幸いです!
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